脂肪肝と女性について

脂肪肝と女性

 

肝臓の病気は、男性にありがちな病気やお酒が好きな人の病気というイメージがありますが、実際には、女性もこの脂肪肝には要注意です。それは、なぜなら、40歳以降になると、肝臓を守る働きのある女性ホルモンが減少していくからです。また、女性は肝臓が男性よりも小さく、アルコール分解力が弱いからです。

 

特に女性の脂肪肝でありがちなのは、甘いものの食べ過ぎです。お菓子や果物には「糖質」が含まれていて、これが肝臓で中性脂肪に分解され、過剰なものが肝臓に脂肪肝となって蓄積されてしまうからです。では、実際にどのような女性が脂肪肝になりやすいかというと、

 

  • 朝食を食べない
  • 夜食を食べる
  • 間食をする
  • 果物をよく食べる
  • 好き嫌いが多い
  • 食べ残さない
  • 早食いである
  • 睡眠が6時間以下である
  • 体型が変わった
  • 運動不足である

 

ダイエットと脂肪肝

 

また、女性に多いのが極端なダイエットによる脂肪肝です。をすると、脂肪肝になることがあります。これは、肝臓には一定量の脂肪が必要であり、お米やパンなどの炭水化物である糖質を極端に制限すると、肝臓は機能障害を防ごうとあわてて体中から脂肪をかき集めてしまい、脂肪肝になります。つまり、糖質のとりすぎで脂肪肝になりますが、とらなさすぎでも脂肪肝になってしまうのです。こういった脂肪肝のことを「低栄養性脂肪肝」といいます。

 

脂肪肝と妊婦

 

脂肪肝の妊婦さんは、たくさんいらっしゃいます。この場合、食事の制限により、体重が減ると、内蔵脂肪が皮下脂肪よりも先に落ちますので、管理栄養士と相談をして、食事療法を実施するのが一番です。また、運動療法は、妊娠と安定期に入ってからのほうがいいです。

 

ただし、単なる脂肪肝とは異なり、急性妊娠脂肪肝(acute fatty liver of pregnancy:AFLP)の場合は、別です。この急性妊娠脂肪肝は、妊娠後期(平均37週ころ)に発生し、妊娠が終結しないと肝不全となる怖い病気です。15,000?10,000人に1人という珍しい病気ですが、母体、胎児共に死に至るケースがあり、見通しは非常に悪い疾患です。この病気の場合、急速に肝臓の機能が障害を受けますので、妊娠を終了させることが必要になります。