脂肪肝とメタボリックシンドロームの関係は?

脂肪肝とメタボリックシンドロームの関係は?

 

まず、メタボリックシンドロームとは、以下の基準を満たすような内蔵脂肪型の肥満のことです。

 

診断基準

 

ウエスト周囲径
  • 男85cm以上
  • 女90cm以上

に加え

 

1.脂質異常
@中性脂肪150以上
A低HDL 40未満
@A何れか又は両方

 

2.血圧
@収縮期130以上
A拡張期85以上

 

3.血糖
@空腹時血糖110以上
A空腹時血糖の値が得られ
ない場合は
HbA1cが6.0%以上

 

以上の3項目中、2項目以上が該当すると、メタボリックシンドロームと呼ばれます。

 

ここで、脂肪肝の場合には、肝臓に中性脂肪が蓄えられている状態なので、1.の脂質異常が起こりやすくなります。

 

そして、この脂質異常により、血液中にも脂質が多くなるため、血液がドロドロになっている可能性が高くなる可能性が高くなります。そうすると、心臓は血液を全身に行き渡らせるために強く動かないといけなくなり、その分、血管を通る血液の圧力も高くなってしまうことで、高血圧になりやすくなるということです。

 

さらに、実は、肝臓は、血液中の糖をコントロールしている器官であります。具体的には、肝臓は、食事の後、血液中にあふれた糖を一時的に保管します。そして、足りなくなったときには肝臓から血液に糖を放出するのです。

 

こうして、私たちは大切なエネルギーである血糖を肝臓の働きにより一定の量に保つことができます。ところが、脂肪肝になると、肝臓の働きが悪くなるために、血液中の血糖値が上がってもあまり糖を取り込んでくれなくなってしまうことがわかっています。さらには、血液中の糖を肝臓に取り込んだり、出したりという指令を出しているのはすい臓で作られるインスリンなのですが、肝臓の働きが悪いと、肝臓に糖が取り込まれないため、まずは糖を脂肪を作り出す命令を出しますが、これが、肝臓の脂肪となり、脂肪肝となることで、さらに脂肪肝が進み、高血糖になるという「負のスパイラル」に陥っていくのです。

 

したがって、脂肪肝になると、上記の1から3の脂質異常、高血圧、高血糖というメタボリックシンドロームの条件をクリアしやすくなりますので、初期の脂肪肝のときに注意が必要です。