脂肪肝の部位別の痛み

脂肪肝と背中

 

脂肪肝の人が、右側の背中が痛い場合には、肝炎や肝臓がんといった肝臓に関する症状が考えられます。これは、、右の肋骨の下あたりにも痛みを感じる事もあります。また、胆嚢炎や胆石症といった胆のうに関する症状も考えられます。

 

脂肪肝と右脇腹の痛み

 

これは、ある人の症例です。右の脇腹が痛いので、病院で検査をしてみたら、超音波エコーにより脂肪肝であることがわかったというものです。ちなみに、その人の血液検査の数値は、以下のとおりです。医者からは、右脇腹の痛みは、脂肪肝のせいだろうと言われたそうです。できるだけ、摂取カロリーを減らし、酒と油は控えるように言われたそうです。

 

  • AST(GOT):94
  • ALT(GPT):82
  • ALP:548
  • 中性脂肪:3,529
  • γ−GTP:619

 

脂肪肝と肋骨

 

正常な肝臓の場合は、肝臓の下端の位置は、右肋骨の下端(肋骨縁)の位置と重ななりますが、肝臓が大きく腫れてしまった状態である肝肥大になると、肋骨縁よりも下まで肝臓が下がってきます。この場合、触診によって、確認することができますし、右の肋骨の下を押すと痛みます。

 

脂肪肝とみぞおち、右悸肋部に鈍痛

 

脂肪肝から肝臓疾患へと進んだ場合、全身倦怠感や右わき腹の痛み、肝臓の腫れなどと同様に、みぞおちの痛みがある場合があります。ここで、右悸肋部(きろくぶ、あばら骨の近く)とは、肋骨のすぐ下あたりで、一般的に使われている、みぞおち(鳩尾)とほぼ同じ位置を指しますが、このあたりに違和感や鈍痛を感じるようなことがあったら、直ちに内科を受診してください。違和感の程度にもよりますが、脂肪肝、肝炎、胆石などの可能性が考えられます。

 

また、みぞおちには、コリコリとした剣状突起と呼ばれるしこりがありますが、これは、胸骨体の下端に続く薄い扁平な突起物で、その大部分は軟骨でできています。今までその剣状突起の存在を知らなかったという人が、ある日突然、その突起物を悪性の腫瘍・癌と勘違いして不安になるということがまれにあると聞いたことがあります。ただし、剣状突起以外のしこりがある場合は、肝臓がんや胃がんの可能性がありますので、その場合は、医療機関に早めに受診することがが必要です。

 

脂肪肝と腹痛

 

あまり腹痛と連想ができないのですが、脂肪肝の場合には、右上腹部痛として、症状が現れることがあります。ただ、このような例は、とても軽度のものであると言えます。

 

脂肪肝と腰痛

 

脂肪肝がある一定のサイズを超えると、周辺組織に痛みが走る場合がありますが、腰の痛みとなって現れる場合があります。もしも、体の奥のほうでジンジンと痛むような腰痛がある場合には、脂肪肝が進行して、肝臓がんによる痛みである可能性がありますので、医療機関に早めに受診することがが必要です。

 

脂肪肝と頭痛

 

頭痛に苦しんでいるという方ですが、意外にも、肝臓が原因の可能性もありえます。私たちの体には、意識とは無関係に体の機能を支配している、自律神経がありますが、この自律神経がおかしくなると、首を支えている上部頚椎の緊張となり、それが頭部に伝わり、頭痛の症状が出る場合があるからです。これは、そもそも、肝臓を機能させているのは、自律神経ですが、脂肪肝などにより、肝臓が疲れてしまうと、この自律神経が緊張状態になり、おかしくなってしまうからです。つまり、 肝臓→自立神経→上部頚椎→上部頚椎神経→頭の順で痛みが伝わり、肝臓から頭痛を起こすのです。

 

脂肪肝と胸の痛み

 

脂肪肝が進行すると、中性脂肪の値が高くなります。ここで、一言に中性脂肪といっても引き起こす病気は様々となっており、また、血液中の中性脂肪の値が高いから、すぐに重大な病気になる、というわけではないですが、じわじわと様々な病気になる可能性が高くなります。

 

もしも、脂肪肝により、血液に溶け込んでいる中性脂肪やコレステロールの量が過剰な状態となると、高脂血症となり、その後、自覚症状がないまま状態が悪化し、動脈硬化や心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの病気を引き起こしてしまいます。

 

こういった高脂血症や、動脈硬化の段階では、胸の痛みや、息切れなどの異常を感じることは少ないですが、年齢が高くなるにつれて、脳梗塞の発症で初めて、危険な状態と認識する、というパターンが多いと言われています。